レビュー

あいちトリエンナーレ2016/名古屋エリア/交わる水-邂逅する北海道/沖縄(中央広小路ビル2F)

北海道と沖縄にゆかりのある作家の作品にとどまらず、インタビュー映像、制作中の映像、土地の歴史の展示。会場の奥に北海道と沖縄に起こった出来事の年表がありましたが、自分が何にも知らないことにショックを受けました。最初の写真、2面のディスプレイは北海道と沖縄の風景を同時に流しているもので、その中の左側の写真は沖縄伊江島の公益質屋跡。太平洋戦争・米軍の攻撃で島の建物はほぼ全滅、かろうじて原形をとどめていたのがコンクリートでできたこの建物だった、ということが奥のコーナーで掲示されていて、それぞれの展示物が独立しているのではなく、お互いに深く関わっていました。2枚目の写真は、岡部昌生さんがフロッタージュ制作中の映像。紙の形が普通に四角くないのですが、封筒と便せんが一体化したものでした。フロッタージュに自分の思いを添えて、知人に手紙を出すというプロジェクトで、出した手紙も展示されていました。「出会い、交流を重ねる」という展示コンセプトを実感できるような内容でした。同じコーナーで岡部昌生さんが公益質屋跡をフロッタージュで作品制作されたことが紹介されていました。その後名古屋市美術館で実際にフロッタージュを見ることになるのですが、その衝撃はこの時は想像もしていませんでした。総合ディレクターの端聡さんについては全く知りませんでしたが、覚えておきたいと思いました。
http://aichitriennale.jp/artist/column05.html
総合ディレクター:端 聡
キュレーター:町田恵美
プロジェクトアシスタント:佐野由美子
参加作家:石田尚志、岡部昌生、ミヤギフトシ、山城知佳子、端 聡