レビュー

あいちトリエンナーレ2016/名古屋エリア/山城知佳子(旧明治屋栄ビル2F)

岡崎、豊橋がディープだったので、名古屋会場はパスしようかなと思っていましたが、山城知佳子さんが参加しているのなら行かざるを得ません。沖縄を拠点に活動する山城さんの作品は沖縄の歴史や状況を表現するものですが、新作「土の人」は沖縄伊江島と韓国済州島で撮影されたそうです(出典:琉球新報の記事。この記事、作品の内容に触れていますが必見です)。
上映中からどうにも感情の高ぶりを抑えられないような感じを久しぶりに味わいました。これだけでも行く価値あり!お勧めします!ラストの百合の花と歓喜には、いてもたってもいられないような感じになると同時に、泣きそうになりました。「すごい作品を撮ったなあ」、見終わってから最初に出た言葉がそれでした。
スクリーン三面構成とドローンによる空撮(たぶん)、そしてサウンドの使い方が素晴らしく、また見たい、家でも見たい!だがしかし、あのスクリーンじゃないと見る意味がない、と思い、8日後にまた見に行ってしまいました。それくらい素晴らしい作品です。
ちなみに、ロケ地の伊江島といえば、中央広小路ビルのコラムプロジェクト「交わる水-邂逅する北海道/沖縄」で紹介されていた公益質屋跡がある島です。このようなチェーンリアクションで沖縄を少しずつ知っていきたいものです。
http://aichitriennale.jp/artist/yamashirochikako.html
追記)artscapeに土の人の詳しい考察が掲載されていました。未来に向かって開かれた表現──山城知佳子《土の人》をめぐって