レビュー

[展示]木村高一郎「ともだち」

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息子さんが排泄しているときを撮影した写真で構成した展示。いずれも4、5歳の頃の写真。お父さんの眼差しがいいなあと思うと同時に、息子さんの様々な表情はまさに「あるある」と思えるもので、心にストンと落ちました。

展示作品の構図、光の具合から、定点観測やタイポロジーという言葉を思い起こしました。が、何にも増して感情を揺さぶられたのは、展示会場全景を見ていた時のこと、すべての写真から息子さんの前で撮影しているお父さんの姿が浮かび上がってくるような瞬間でした。

子どもの成長記録は撮影者の眼差しの記録なのだなと改めて思いました。それは同時に、何を中心に見るかによって見え方(=感じ方)が違うということでもあり、写真の面白いところですね。
人間の例ではありませんが、飼い猫の写真を撮っていても、昔の写真を見返した際に当時の自分の眼差しを自覚してしまうことも少なくなりません。撮影している私がどう見えてくるのかも意識しながら撮っていきたいと思いました。

会場には、最近Libro Arteより刊行された「ともだち」と「ことば」(こちらは2014年展示作品)の写真集がありました。なんか嬉しくて購入しました。どちらもとても凝った装丁で、こんな写真集を作れたらいいなあと思ってしまいました。
来場者の笑い声が心地よく耳に響く展示です。5月11日まで開催されているので是非行ってみてください(日曜休館)。

木村高一郎「ともだち」
会期:2017年4月21日(金)〜5月11日(木)
時間:10:30~18:00(最終日は15:00まで)日曜休館
会場:epSITE
料金:入館無料

会場エプサイトのウェブページに掲載された木村さんのインタビューは必見です。
http://www.epson.jp/katsuyou/photo/taiken/epsite/event/special/special_30.htm

追記:
エプソンのブログに4/22に行われたタカザワケンジさんとのトークイベントの模様が掲載されていました。
http://proselection.lekumo.biz/epson_proselection_blog/2017/04/post-af58.html

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